みなさん、ドッジボールやバレーボールをしていて突き指してしまったこと、一度はありますよね?
ただの突き指と言っても曲げると痛いし、腫れたり内出血をしたり、指が変な方向に曲がったり…
かと言って突き指で病院って、なんだかすごく大袈裟な気がしますよね?
でもそれ、軽く見てはいけません!実は骨折しているかも知れません!!
しかも、骨折したまま放置しておくと手術が必要になることもあるのです!
「突き指で手術なんて!」と驚くかも知れませんが、突き指で骨折してしまうのはよくあることなのです。
今回は突き指での骨折についてまとめました。
放置してはいけない大事な理由について書いていきたいと思います。
突き指と骨折、見分ける方法はある?
「突き指」と「骨折」は別物と考えがちですが、実は「骨折」は「突き指」の一種です。
突き指には、じん帯損傷、腱損傷(けんそんしょう)、脱臼(だっきゅう)、軟骨損傷(なんこつそんしょう)、打撲(だぼく)、骨折など7種類のケガが含まれます。
・じん帯損傷、腱損傷(捻挫)
捻挫は突然強い力が加わることにより本来の可動域を超えることで起こる関節部分の筋の損傷の事を言います。
骨と骨を結んでいる靭帯が切れたり、伸びたりしてしまうことをじん帯損傷と言い、骨と筋肉を結んでいる腱が切れてしまうことを腱損傷と言います。
基本的には捻挫は1週間前後で自然に治ります。
・打撲
打撲とは転んだり、強打することによって筋肉を損傷することを言います。
傷口が出来ないのが打撲の特徴です。
打撲は安静にしていれば自然と治りますが、筋肉の損傷部分を治すために必要以上に血流が良くなり腫れたり赤くなったりします。
また、強打した時に血管を損傷すると痣(あざ)になることがあります。
・骨折
骨折は大きな力が加わったことにより骨が折れたりヒビが入ることを言います。
捻挫や打撲と違う点は、ものすごい痛みがあることです。
もし、
「指が左右にグラグラする」
「関節でないところが赤く腫れている」
「指の関節が曲げられない」
などの症状がある時は骨折している可能性が高いので、応急処置をしてすぐに整形外科を受診しましょう。
ただ、ヒビが入っていたり、はく離骨折をしている場合はレントゲンを撮らないと捻挫と混同しやすく、指先も動かそうと思えば動くので自覚症状も少なく放置してしまうことが多いようです。
捻挫と骨折の違いを見た目だけで判断するのはお医者さんでも困難なようなので、心配な時は迷わず整形外科を受診してレントゲンを撮って診断してもらいましょう。
骨折を放置してはいけない理由
骨折している場合でも、放置していれば2週間くらいで自然と骨同士がくっつき始め、治っていきます。
ただ骨がはがれたり折れたままのいびつな形のまま中途半端にくっつきだすので、痛みが持続したまま指が元通りに曲がらなくなるなど、機能障害が出てくる恐れがあります。
骨折をしてから2週間以内であれば特別な手術をしなくても済むことが多く、レントゲンを撮影して骨を元の位置に戻し、添え木を当てて固定すれば1ヶ月ほどで完治するようです。
しかし、初期治療が遅れてしまうと骨折した箇所が異常をもったまま肉や骨が再生してしまうので、不要なものを取り除くために、患部を手術しなければいけなくなります。
まとめ
一度指が曲がったまま骨がくっついてしまえば簡単には元に戻りません。
「ただの突き指だし大丈夫」と放置していた箇所が、実は骨折だったら大変ですよね。
特に成長期のお子様をお持ちの方は、より一層の注意が必要です。
成長期の骨と筋肉はとても柔らかくなっているので、軽い突き指でも骨の衝撃への耐性は大人の考えている以上に弱くなっているそうです。
見た目では捻挫か骨折かを見分けるのは難しいと思いますが、目安としては、捻挫が自然治癒するであろう1週間を過ぎても痛みが引かないようなら整形外科を受診してみた方が良いかも知れませんね。
色々考えるよりレントゲンを撮ってもらった方が早く安心できて正しい治療が出来ますよ。